革のかばんを直す。 >> リカラーとテープ巻き篇
 
ある日、見つけた「革のかばん」。 
クローゼットの奥で、じっと、僕が見つけてくれるのを待っていた。
取っての部分は使い込んで黒く光り、 
雨の日もカンカン照りの日も一緒に歩いてきた日焼けした革、 
たくさんの時間と書類を詰め込んで、 
膨らんでカタチが歪んでしまったかばん。 
ちょっとくたびれてしまったその姿は、いとおしくもあり。
 
ああ、そうだった。 
随分と長い時間を一緒にすごしたヤツだった。 
大切な人から贈られた大切なかばん。 
ここには、色々な想いが詰まっていたんだった。 
このかばん、また使えるようにならないものだろうか? 
このほころびが直せれば、また一緒に歩いて行ける。 
お店に修理を依頼した。 
正直、期待もしていなかった。そうカンタンに直せるものか。
2ヶ月後。 
ピカピカになって戻って来た。 
驚いた。初めましてと頭を下げたくなるくらい。 
また一緒に、同じ時間を歩いて行こう。 
今までありがとう。これからもよろしく。
 
 
 
<お客様からのコメント> 
この度は、カバンを修理頂き、誠にありがとうございました。期待をはるかに超える新品同様の出来上がりに、大変に感激しております。 
このカバンは、20年程前に妻からプレゼントされたものであり、いつも書類をいっぱいにして駆け回り、苦楽をともにしてきた思い出のつまったものです。いつしかボロボロになり使えなくなってしまい、大変残念に思っておりました。修理のおかげで、大切な思い出とともに、大事な親友と再会出来た気持ちです。早速使っております。大切にいたします。 
修理にあたっては、大変ご苦労をおかけしたのではと思っておりますが、本当に感謝しております。
これからも素晴らしい技術で是非とも多くの方々に、感激をお届け頂ければと存じます。更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
 
